北海道ツーリング Day 3 ~南下編~
最北端の地を後にし、今度は南下していきます。
おおよそイメージとしてはこの旅の折り返し的なイメージです。
ひとまず紋別を目指して走り出すと、標識に何やら気になる文字が。
「エサヌカ線」
国道238号線を走っていると、うっかり通り過ぎてしまいそうなくらいの脇道。
でも、そこを曲がると…
直線!
ここはまだ入り口なので、その先にどんどん進んでいくと・・
The Hokkaido!
気の遠くなるような直線が、これぞ北海道って感じ。
当然 渋滞などもなく、所々に撮影をしている人がちらほらいる程度。
たまたま名前に興味がわいて寄ったら発見した道でしたが、普通にナビを設定してしまうと238号を案内されてしまうので、ここを知らないとなかなかたどり着かないのかもしれません。
ちなみに横から見ると
平坦な土地が広がっています。
最北端の後に北海道らしい直線道。
これだけで北海道を堪能しきった感じもします。
で、また少し走っていると「神威岬」なるものが!
地図上は神威岬になっていましたが、ここは北見神威岬という場所らしいです。
あの有名な神威岬ではないです。当然ですが。
っと、ここまで晴れ晴れしく走ってきましたが、やはり北の大地は天候が変わりやすい・・。
晴れているのに雨。
奥に見えるバス停で雨宿りをしました。
で、暗雲立ち込める中、おこっぺソフトクリーム!
おいしかったけど、この後 気温が低くてどんどん寒くなってきた。
指もしわしわだ。
そうこうしてたどり着いた先が紋別。
オホーツク海の流氷が見られる街ですな。
ここでようやくお昼です。
オホーツク紋別ホワイトカレー。
カニとホタテがなんとも印象的なカレーでした。
味は結構おいしかったです。じつは紋別のご当地グルメだったりする。
これは道の駅オホーツク紋別で食べたもの。他にも紋別のホテルでも食べられるとか。
あと、このカニの爪。
屋外にも設置されていて
写真ではわかりにくいけど、12mあります。
写真左下に移っている少年でなんとなくの高さを察して。
とかとか、のんびりしていたら時間が足りない!
今日の最終目的地は帯広。
でも、ちょっと欲を出して三国峠からのタウシュベツへ行こうと考えていたのです。
でも、この数週間前に来ていた台風のせいで三国峠は封鎖。
でも、タウシュベツには行けるとのことで、先を急ぎます。
ちょっと行きたかった網走刑務所方面をぐっと我慢して、サロマ湖の手前から国道240号を南下します。
そして、西へ内陸へ延々走っていくと見えてきたのが、かつての国鉄 士幌線という線の廃墟が出迎えてくれます。
タウシュベツもまた士幌線の廃墟なのですが、この時もう16時過ぎ。
どんどん暗くなり、人気もなく車も走っていない国道273号線。当然、南側からアプローチしたものの、その先には閉鎖している三国峠なので対向車があるわけがない。
後続の車だっていない。
で、で、タウシュベツの展望台に着いたのがもう17時。
音もなく、暗くなる中森の中に入る勇気もなく断念。弾丸旅行だからね・・仕方ない。
せめて幌加駅の跡を見ようとバイクを走らせるも、やはり不気味。
渾身の一枚がこれ。
あの先に見えるのが幌加駅の跡。
写真だと明るくなっているけど、実際は結構暗い。
でも、こんな山奥まで来てしまったからには何かやらないとと、思い見つけたのが幌加温泉「鹿の谷(かのや)」
だいぶ山奥にあるので、幌加温泉といってもこの一軒だけ。
結構急な坂道を上った先に温泉はあります。どうやら泊まれるらしいけど。
ちなみに、駐車場ははこんな感じ。
ここの温泉。ナトリューム温泉、硫黄泉、鉄鋼泉、カルシューム泉の4種類が楽しめます。ちなみに混浴。
行ったときには男性2名ほどがいましたがすぐに出てしまいました。
硫黄泉は屋外の露天にあり、そこに入っていたらどんどん暗くなって、あたりは真っ暗。
内風呂に戻っても誰もいなく、結構不気味で心細い体験でした。
温泉自体は素晴らしかったです。
で、真っ暗な北海道の山道を抜け、2時間ほどで帯広に着きました。
その間も対向車もなく、後続車もなく、光も信号もなく本当に夜の北海道を走るなという忠告は正しかったと思います。
心細い。
無事にホテルに着き、部屋に飾っていたのがなんといけなかったタウシュベツの写真!
そう、これが見たかったんだよなー。
でも、この橋。時期によっては水没して、ある時は干上がって下まで行けるようです。
しかも、近くまで見るには十勝西部森林管理署東大雪支署から鍵を借りてゲートを突破し、自己責任で近くまで行けるとか。
この時期は雨が多いので、水没している時期が多く、この日も行ったとしても水没してたらしい。
まあ、そんなもんだ。
っとかとか思いつつこの日は終わりを告げる・・・
はずがなかった。
北海道ツーリング Day 3 ~最北篇~
昨夜、日本最北端の温泉へ行ったときに実は雨がパラパラと降っていたのでどうなるかと思ったけど、この日は朝から晴れ!
北防波堤ドームからスタートです。
なぜかローマ建築風の防波堤。何人かここでキャンプをしている人がいました。
この日目指すは日本の最北端 宗谷岬。
…の、前に腹ごしらえ。
日本最北端のマックでグリドル様を頂く。
天気はみるみる良くなり、海も静かで非常に気持ちがいいです。
風景だけ撮ると、海が鏡のように反射していて嘘くさい世界になる。
で、ついに!
この北海道ツーリングの最大の目的地である宗谷岬に到達!
ちなみに、この碑の後が実質最北端。
この海の向こうは
樺太、サハリンです。
そして、最北端に来たら記念撮影とは別に2つやっておきたいことが。
1、到着証明を買うこと。
ちゃんと買った瞬間の時間が刻印されました。
2、給油
なぜって?
これがもらえるからですよ!
っということで、最北端を制覇したのは
・宗谷岬(日本最北の地)
・稚内駅(最北端の駅)
・砂川SA(サービスエリア最北端)
・安田石油店(最北端のGS)
結局、稚内にあるチェーン店はどれも最北端になっちゃうんだけどね。
ただ、こんな感じで証明書がもらえると、なかなか来られないので一生の良い思い出になります。
北海道ツーリング Day 2 ~晴れてきた篇~
レインウェアを脱ぎ、天候も回復とまではいかないものの、だいぶ走っていても快適になってきました。
とにかく距離を走るツーリングになってしまったので、下道ではなく道央道を駆使します。
途中、面白そうな建物が。
どうやらお土産物をたくさん取り扱っているサービスエリアのようで、通常のSAから逸れて入る造りになっていました。
で、ここは砂川SAというところですが、ついに「日本最北端」の文字が!
そして、留萌あたりから天候が回復してきて、道の駅「おびら鰊番屋」では青空が!
このツーリング初めて見る太陽!
ニシンのプレートに思い出書けるって!
っと、気分が上がってきてガンガン走ると天気が快晴に!
朝の雨のことなど忘れてしまうほどいい天気。
で、だいぶ日が暮れてきて、初山別みさき台公園では・・・
あーもう日没だっ。
じつはここで金毘羅神社という、海にたつ鳥居を見に行こうと探したのですが、見つけられず。
事後調べてみたら、階段を降りて右のエリアを探していたものの、本当は左のエリアだったと。。ざんねん!
日が暮れる前に稚内へ着いておきたい一心で走らせますが、全然距離が伸びない!
でも、景色はいいです。
旅って感じだなー。
とかとか呑気に写真を撮っていたら、稚内に着いたのは19時。
もう真っ暗。
日本の最北端駅。
こんな打ち止めのモニュメントも。
ホテルには先客のライダーがいました。屋根つきの駐輪場がうれしい。しかも、そのままホテル内にアクセスできる入口があるので、それだけライダーが多いんでしょう。
みんなフルカウルだね。
ホテルの人曰く、昔はモトクロスばかりだったのに、最近はこういうスポーツタイプが多い。しかも、日本のバイクはデザインがいまいち。Kawasakiくらいしかいいのがない。っと熱弁。
きくと、昔は奥多摩で峠を攻めていた方らしい。(なぜに稚内へ?)
っと、今日も結局 日のあるうちにホテルへは着かず。
夕飯は稚内名物のたこしゃぶ。
魚嫌いだけど、一応 北海道まで来たのでチャレンジをしないと。。。
でも、不安なので、奥に見える稚内黒牛のステーキも注文。
うん、タコは全然問題ない。っというより、これはおいしかった!
ただ、このお店の入り口に「ここまできたら サハリンビール」というポスターが貼ってあったので楽しみに入ったのに夏季限定で、もう品切れとのこと。
残念。。
夕飯を終え、明日の朝一に日本最北端の温泉へ行こうと思うも、10時開店。
これでは、次の日の旅程が狂うと思い急きょタクシーで向かう。
入ると証明書が買えるよ。手作り感がいいね!
ここでもう一つ問題が。帰りをどうするか。
温泉に着いたのは20:15。
タクシーをまた呼んでも良いのだけど、片道だけでも結構いい値段。
温泉の店主に聞くと、どうやら20:48に最終の稚内へ行けるバスがあると!
この時20:20。
「ごゆっくり~・・ってわけにはいきませんね。」と店主に見送られ、急いで温泉に入り、10分ほど温泉を堪能し、体を拭いて、荷物をまとめて。
20:45受付にタオルを返却。
うん!最北端の温泉入った!
予定通り20:48にバスがきて無事乗車。お客さんゼロ。
行きのタクシーの1/10ほどの金額で済みました。
最後はまた北海道ものをホテルで堪能。無駄なやりきった達成感。
●2016.9.18 Sun.
・この日の走行距離:511.7km
・バイクに乗っていた時間:7時間40分
北海道ツーリング Day 2 ~雨篇~
雨です。
降ったりやんだりではあるものの、雨です。
せっかく室蘭にいるので、チキウ岬や白鳥大橋、工場群を見に行こうと思ったのにこれでは気分がダダ下がり。
ああ、昨日のカバーをかけたバイクはこれを予知してたんだねー。
関東を出る前に見ていた天気予報ではそんなこと言ってなかったのに・・・
文句をいっても仕方がないし、雨雲レーダーを見てみると、道北は雨雲がなさそうなので室蘭関連の観光はパスして北上することとします。
雨がどんどん激しくなる中、道央道にのって札幌方面を目指します。
レインウェアをきて走ること約3時間。
わかります?
正面から見るとこんなかんじ。
そう、真駒内滝野霊園の有名な頭大仏。
トンネルの先には・・
大仏全体。
安藤忠雄デザインの建築。
北海道の大地だとすぐに全景が見えてしまうので、あえて頭だけを見せ、トンネルをくぐると見える大仏への期待感と、正面に見えたとき天を仰ぎみる形になるのが神々しくなるように設計されたとか。
結局、この霊園でも雨はやまず、レインウェア姿でグチャグチャの人が傘も差さずに大仏へ向かっていく姿はまるで昔話に出てくる、大仏様を見にわざわざ来た旅人のようだったでしょう。
この霊園。これだけではなく、結構変わったものが多い。
鎮墓獣とお経
モアイ
雨じゃなければもっと散策したかったけど、もう限界。。
次を目指します。
次は三笠市というその昔 炭鉱で栄えた町。
道中、素敵な煙突の家が。
ここでだいぶ雨がやんできた!
で、本日2つ目の行きたかったスポット。
奔別炭鉱立杭櫓!
その昔は廃墟を巡る旅をしていたので、北海道に行ったらこれを見てみたかった!
でも、もう社会人なので、強行突破するわけにもいかず。
完全な雨仕様で遠くから眺めるだけです。
割と民家が点々とあったり、観光客もいたりしたので下手に入って通報され、捕まっては元も子もないので。
櫓近くの廃墟も外観だけ楽しんで。
お昼。
石炭ざんぎ。炭鉱とかけてるのかな。
手が雨の湿気でふやけてる。
これがそのざんぎを売っていた「あいすの杜」。
っということで、ここで雨もやみ、ざんぎだけですがお昼も食べられたのでレインウェアを脱ぎ、さらに北上していきます。
北海道ツーリング Day 1 〜陸篇〜
ぼちぼち北海道が近づいてきたので準備して。っというアナウンスで見えてきたのが五稜郭タワー
っといわけで、14年ぶり3度目、フェリーではお初の北海道上陸。
到着したのが11:20。
そこから、下船するのに時間がかかり、結局 降りられたのは20分後くらい。
で、ちょうどお昼時だったので函館名物 ラッキーピエロ。
中はこんな感じ。
噂には来ていたけど、ハンバーガー以外にもかつ丼やらカレーやらなんでもあり。
店内は混んでいたので、外でSprintをテーブルに「チャイニーズチキンバーガー」とガラナをいただく。
ボリュームもあって個人的にはおいしかったです。
んで、そっから目指すは本日の宿泊先である室蘭。
函館からすぐに道央道に入れるかと思いきや、案外一般道が続き、道央道の入り口 大沼公園IC
雨が降るんだか降らないんだかのどんよりとした空模様。
気温も本州と比べてずいぶん低くて20℃の表記。
体もやや冷えてきたこともあり、ちょっと時間もあったので少し足を延ばして登別温泉へ。
見事な視線誘導の構図で鬼が出迎えてくれます。
登別温泉は登別グランドホテルの日帰り湯に行くも、またも鬼がお出迎え。
今度は目が光ります。(左手が痛いんじゃないかな・・)
温泉は硫黄泉と鉄泉、食塩泉があり、ローマのテルマエっぽい内湯の温泉と、日本庭園っぽい露天風呂でした。
3種類も入れて、タオルもついているので、初日からタオルを濡らさなくて良いので素晴らしいけど1500円。
箱根価格でした。
湯上りは白い恋人ソフト。美味。
そうこうしていると、完全に日が暮れ、北海道の夜道を堪能・・・
っというより、関東の峠道よりも光がなくて本当に暗闇。
インターチェンジにいた鬼も夜のライトアップでだいぶ不気味に(写真撮れなかったけど)。
基本、今回は初の北海道ツーリングで体力的なことを考え、キャンプはしない。ホテルもビジネスホテルクラスを取るという北海道ベテラン者にとってはだいぶグータラな旅。
ホテル室蘭ヒルズ
バイクの人が先に1名宿泊の模様。
カバーをかけて律儀だなーっと思っていたものの、その理由を翌日知ることとなる。
夕飯は室蘭名物の豚くし。
ねぎまだと思って頼んだらネギだけ。
豚くしはタレと塩を2本ずつ。
ビールがSAPPORO CLASSICという北海道だけでしか飲めないらしい。
ちなみに、室蘭の街はこーんな感じのちょっと暗いところ。
ホテルで北海道名物「ソフトカンゲツ」とさっきのビールがおいしかったのでもう一本買って帰ったところで終了。
長い一日でした。
●2016.9.17Sat.
・盛岡→青森→フェリー→函館→登別→室蘭
・この日の走行距離:426.6km(フェリー含まず)
・バイクに乗っていた時間:5時間37分